「あの日の夜…愛梨亜が寝たあとね、ママもパパに言われたの。“君も新しいパートナーを見付けるんだよ”…って」
ママがちょっと声を詰まらせながら言う。
『新しいパートナー…?』
「そう。“君に何か困った事があって、どうしたら良いのか分からなくなっても僕はもう助けてあげられないから”って…」
――「いつか大きくなったらサンタさんにトナカイが居たように、愛梨亜が霧の中で進めない時、壁にぶつかった時、色んな困難が起こっても道を照らしてくれる人を見つけるんだよ」
あれは、ママにも向けた言葉だったんだ…。
「その後、すぐパパが亡くなって、だからって勿論パパ以外の人なんて考えられなかった。親子2人生活していくのに一生懸命だったしね…」
『ママ…』
パパが亡くなってすぐ、今まで専業主婦だったママは働き始めた。
忙しく働くママにワガママを言ってはいけないと子供ながらに思ったけ…。
「忙しくても、辛くても弱音を吐くわけにはいかないって思ってた。そんな時にね…彼に出会ったの」

