無愛想なマリア様☆X'masミラクル☆


あたしがちゃんと話し聞かずに家を飛び出したりしたから…?

そういえば最近顔色悪かった…。

気付いてたのに、大した事無いって決め付けてた。


ママのお腹には赤ちゃんだって居るのに…!


ママまで居なくなったらあたしどうしたら良いの……?



大通りで通りかかったタクシーを安部くんが捕まえて、乗り込む。

普段自分だけで乗る事なんて無いタクシー。


こんな時に座ってじっとしてる事が落ち着かなくて、ママを失うって考えたら怖くて体が震える。


キュッ


左手が優しく握られて、横を見ると、「大丈夫だから」って感じでこちらを見てる安部くん。


その優しさに少しだけ震えが治まって、あたしは強くその手を握り返した。


それでもやっぱり着くまでの時間は長く感じて、気を紛らわすためにタクシーの窓から空を見上げる。

やっぱり曇ってて陽が射しそうもない。


お願い…ママを連れて行かないで。

パパ、ママと赤ちゃんを守って…!


祈るように病院に着くまで空を見つめ続けた―――…。