――♪♪♪!
『ひゃっ…!』
「わっ…!」
いきなり流れる音楽にびっくりして、近かった距離が少し離れる。
それをちょっと寂しく思…って何それ!?
「愛梨亜の携帯?」
『えっ…!あ、そうかも!』
自分が思った事を振り払うようにポケットから携帯を取り出す。
『あ…』
ディスプレイを見た瞬間に固まる。
「どうした愛梨亜?もしかして…」
固まったあたしに、安部くんも相手が誰か気付いたみたい。
あたしはコクリと小さく頷く。
「電話、出ないの?」
『……………』
どうしたら良いのか分からなくて、ひたすらママの番号を表示してる画面を見つめる。
『え…』
スッとあたしの手元に手が出てきて、携帯を取られた。
『ちょっと…!』
「良いから、良いから♪」
大丈夫!って感じで笑う安部くん。
いや、良くないから!
普通に電話取っちゃった安部くんを唖然と見つめる。

