「…俺さ、愛梨亜を初めて見たのが公園だったんだよね」
『はっ?』
いきなり何…?
「入学者説明会の日かな?学校の近くの公園で愛梨亜を始めて見た」
『学校の近くの公園…?』
入学者説明会っていったら去年の事。
公園って……
『あっ…!』
確かに学校の近くに、あんまり人が来ないような、小さい公園がある。
確かあの日…
「思い出した?あの日さ、俺学校に向かってる途中にあの公園の前通ってさ…」
懐かしむような目をして、安部くんが話し始めた。
***
――1年前
「ふわぁ…寝みぃ……」
何で、どうせ入学式あるのに説明会なんてやるんだよ…。
春休みにだらけてたから朝起きるのがいつも以上にキツくて、あくびをしまくりながらダラダラ歩く。
『どうしたの?』
「えっ?」
急に女の子の声が聞こえて、パッと横を見たけど、誰も居ない。
「空耳か…?」
そう思いながら辺りを見回すと、小さい寂れたような公園にしゃがみ込んでるセーラー服姿の女の子が木の間からチラッと見えた。
なんとなく、気になって、好奇心からちゃんと見える位置までそっと移動する。

