無愛想なマリア様☆X'masミラクル☆



「優しいな愛梨亜は」

話し終わると、今まで黙ってた安部くんが言う。


『えっ!』


その言葉に驚いて、今まで下を向いていた顔をあげて、安部くんの方を見る。


『全然優しくなんか無い…』


何で今の話し聞いてそうなるの…?


「優しいよ。亡くなってもパパを思いやったりしてるじゃん」

『そんなの優しいって言わないよ…』

「いーや愛梨亜は優しい…」

『優しくなんかないっ!』


安部くんの体を押すようにして、勢いよく離れる。


『今日だって、ママ達の話しを聞きたくなくて、安部くんとのデートOKしたんだよ!?』


もし、本当に安部くんがあたしに好意を持ってくれてるんだとしたら、最悪以外の何物でも無いよ…。


「…そんなの気付いてたよ」

『えっ…』

「愛梨亜ん家の事情まではもちろん知らないけど、何かあったんだな、とは思ってた」

『じゃあ…何で怒らないの!?あたし安部くんを利用しようとしたんだよ!?』