「愛梨亜~!さっき俺が手振ったの気付かなかった!?」
『うわっ……』
教室に戻ってすぐにさっき外で手を振って来た男が、半袖の体操着姿のまま入って来た。
見てるだけで寒い…。
「ねぇねぇ!」
あたしの目の前に来てまた大きい声で話し掛けてくる。
「っていうか、安部っちなんで半袖?寒くないの?」
あたしが喋らないからなのか、普通に疑問に思ったからなのかそう言うサチ。
「ジャージ忘れたんだよ~。でも俺位になると、寒さなんてどうって事無いぜ」
意味が分からない…。
「あ、鳥肌」
「嘘!マジ!?」
「うっそ~!」
「なんだよ~!騙すなし!!」
「騙された方が悪いんだし(笑)」
「愛梨亜~、河野が酷いんだけど」
『あたしに言われても…』
知らないから!

