忘れな草の栞





「「乗ります!」」




止まってあるタクシーに叫んだら、誰かとハモった。




「……お客さん。どっちが乗るんですか…?」




「え、っと。」




ど、どどどうしよう!
ハモった人かなりイケメンだ!つーかうちの学校の制服だよね。

このイケメンくんも遅刻か!?




「あ゛ー。じゃあ、俺は他探しますよ。」

「…え。」




でも、それって遅刻しちゃうよ…。
一緒に乗って、割り勘すれば楽だよね。うん、そうしよう!




「だ、大丈夫です!2人で乗りますから!」




これ以上のタイムロスはごめんだからね。
イケメンくんの腕を引っ張ってタクシーにのる。

学校を確認したら、やっぱり私と同じ高校だった。
タクシーの運転手に目的地を言って、私たちは5分もたたないうちに目的地である明鈴高校についたんだ。