「ほーんと、馬鹿よねー。」 教室に入って第一声がこれだよ。何、嫌み? 「酷ーいよー。…亞梨子」 この自転車泥棒め! あんたのせいで遅刻だよこのヤロー! せんせーは来てない。良かった良かった! 「亞ぁ〜梨ぃ〜子ぅ〜!」 「なーによ、遅刻しそうになったけどカッコイいイケメンと一緒に登校出来たんでしょ?良かったじゃない。」 「はぁ!?ちょっ、なんで知ってんの!!?亞梨子ってエスパー?うわっ!気色悪い…!」 「…え、マジで?適当に言ったんだけど。」 「…恐ろしいな。あんた」