「静司は…さやかが好きなんだろ?」
…答えられない。
どうしてだろう、今までハルキに隠し事なんかしたことがなかったのに。
「だから、俺はもうさやかを支えてやれない。俺の役目は終わったんだよ」
「…そっか」
「おう」
ハルキはもともと、男らしくて兄貴肌なヤツだったけど…。
俺の知らないハルキだ。
俺の知ってる幼馴染じゃない。
いつの間に、そんなことを考えていたんだろう。
いつから、どうやって…そんな線引きをしたんだろう。
俺達の関係が崩れ始める…三人で『幼馴染』という微妙なバランスを取っていたのに。
「…ハルキ、さやかにはまだ言ってないよな? お前に好きな人ができたってこと」
「…? まだ言ってねぇけど」
「じゃあ…」
さやかには秘密だよ。
そう言って、俺は人差し指を立てて笑って見せた。
…上手に笑えていたか、わからないけど。
…答えられない。
どうしてだろう、今までハルキに隠し事なんかしたことがなかったのに。
「だから、俺はもうさやかを支えてやれない。俺の役目は終わったんだよ」
「…そっか」
「おう」
ハルキはもともと、男らしくて兄貴肌なヤツだったけど…。
俺の知らないハルキだ。
俺の知ってる幼馴染じゃない。
いつの間に、そんなことを考えていたんだろう。
いつから、どうやって…そんな線引きをしたんだろう。
俺達の関係が崩れ始める…三人で『幼馴染』という微妙なバランスを取っていたのに。
「…ハルキ、さやかにはまだ言ってないよな? お前に好きな人ができたってこと」
「…? まだ言ってねぇけど」
「じゃあ…」
さやかには秘密だよ。
そう言って、俺は人差し指を立てて笑って見せた。
…上手に笑えていたか、わからないけど。

