屋上に着いた。 うちの中学では屋上で告白すると、成功すると言うジンクスがあった。 そんな事を考えていると、瞳が口を開いた。 「座れば…。」 冷たい口調。これが本当の瞳…。 あたしは瞳の向かいに座る。 「あんた、今どんな気持ち?」 『えっ?』 意味が分からなかった。 「だから、拓也よ…。」 『あたしは別に…。』 「嘘。顔に書いてある。」 冷静な瞳。 『ねぇ、本当のことを言って。拓也とキスしてないでしょう?』 「えぇ、嘘よ。」 あっさり言う。ふふんっと瞳は笑って見せた。