「今日、日直じゃない?」 …マジかよ。期待した俺が恥ずかしい。 「あ~あ~…そうだった!!」 俺は自転車を飛ばした。 「義哉くん、目潤んでなかった?」 学校に着いたのは8:20を回っていた。 拓也と話していて、遅くなってしまった。斜め前に座った瞳は本を読んでいた。 長い髪を靡かせた横顔は“女”だった。