――ピピピピ。 軽快なリズムで目覚まし時計が鳴る。 今日もいつもと変わらない一日が始まる。 鳴海李里南(ナリウミリリナ)。 ベットからモゾモゾと時間をかけて降りる。 そそくさと、準備をした。 階段を下りると、誰もいなくてあたしだけだった。 机の上に置いてある朝食には手をつけずにそのまま家を出た。