空は青色、君は君色


    ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
気づいたら
空に抱きついて泣いていた

声をあげて

喉が痛くなってるのも

全て預けて泣いていた


空は理由を聞くことなく
ずっと抱き締めて
くれていた

ようやく
自分でも恥ずかしくなって
離れようとしたとき

「離れんなよ」

低くて優しい声が
温かい手のひらの体温と一緒に
頭の上にのる


「空」


ん??と言った気がした

「私は笑ったらいけないのかな」

「なんで??」

冷静に返ってくる返事

「誰かに言われた??」