空は青色、君は君色



でも

「なにやってんの??」


冷たくて
見下すような目

怖かった


涙が出そうになるのを
必死で堪えて
笑った


「こけちゃった、あはは」


また笑って
大丈夫か??と言って





「あのさ
吉田の笑顔って気持ち悪い」


彼の口から出た
コトバは
私の心を引き裂いた


もう二度と笑わない




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「なつき友達??」


彼の友達の声で
我に帰った


「おん、まあね」


変わらない笑顔
変わらない口調
変わらない外見

思い出してしまうあの顔


「吉田めっちゃきれいなったな」


「ほんとだよ!!
なっちゃん紹介しろよ!!」


足がすくんで動かない
喋ろうとしても声が出ない

「吉田今から学校だよな??」

こくりとうなずく

「そっか頑張ってな」