おばあちゃん今日もお疲れさま」

「あらあら、カホちゃん、まだ起きてたの?」

「うん!!おばあちゃんが上がってくるの、
かほ、寝ないで待ってたの」

おばあちゃんは仕事が終わって
少し疲れているみたいだった。

「おばあちゃん、かほが髪の毛梳かしてあげるよー」

お風呂上がりのおばあちゃんの髪の毛を梳かすこと
それもわたしにとって
小さな日課だった。

「おやおや、ありがとうねぇ。」

おばあちゃんの白髪まじりの髪の毛を
わたしはやさしくなでるように櫛で梳かした。
 
「カホちゃんは、大きくなったら美容師さんになるのかねぇ。
髪を梳かすのがすごく上手だものねぇ。」

「違うよー、かほ、大きくなったらねっ、
おばあちゃんと食堂のお仕事するの。」

おばあちゃんは優しく微笑んでいた。