仙北市のような農村では若者は都会に憧れるものです。
今日、果穂子が東京に行きたいと言いました。
それは自然な流れだったのかもしれません。

あの子の夢を応援してあげたい
その気持ちはもちろんあります。
けれどどうしても、私は素直に果穂子の東京行きを
受け入れることができませんでした。

あの子を手放すのが、怖かったのです。