確か、さっきまでグラウンドで体育をしていた…いや、眺めていたはずなのに。
なんと素早いこと。
ジャージ姿のままということは、来たのはついさっき?
俺が、ここに向かっている間?
……にしては、すでに熟睡。
あれこれ考えつつ、ベットの傍に歩み寄る。
そして、顔がよく見える位置にかがんだ。
なんてことはない。
今朝だって至近距離で見ていたわけだし、くっついて寝てたわけだし。
寝込みを襲わなくたって、別にいつだってできるし、
こんなとこでするほど飢えちゃいない。
おばちゃんは、心配しすぎだ。
でも、
このシチュエーション……
思い出したら、
ちょっとヤバいかも。

