……そんな感じで。



愛しい彼女を抱きしめながら、満ち足りた気分で再び眠りにつき……



完璧に寝過ごした俺。



母さんはどうやら今日は休みだったらしい。


あの人が、俺を起こす優しさなんて持ち合わせているわけもなく……


見事に放置され、


見事に遅刻した。



もちろん、みさきさんも。




「……休む」



布団に潜ったままぼんやり呟く彼女を、なんとか起こして学校に連れてきたものの……



こんなことなら、やっぱり休めばよかったなぁ。



ちょっと後悔しつつ、



「失礼しまーすっ」



俺は、保健室のドアを開けた。