「同い年?」



「いや、1コ上。」



「綺麗な人、なんだってね?」



「え?うーん…確かに“綺麗”だけど、中身はだいぶ違うよ。

どっか抜けてるし、なんか危なっかしいし……どっちかっていうと“可愛い”タイプ?

……って、誰に聞いたの?あ、悟だな?」



曖昧に頷く私。


私の質問にいちいち律儀に答えてくれるコウちゃん。


ずっと笑顔だし……


その表情や口調から、彼女のことが本当に好きなんだな、って思い知らされる。



「……っていうか、なんでそんなこと聞きたがるの?」



不思議そうに私を見る。



「もしかして…「さっき」



言いかけたコウちゃんを遮るように、私は口を開いた。



「寝言で彼女の名前を呼んでたから」