すき？

止まれ涙!
そう思ってるのに､目を擦っても擦っても
止まってくれない


草摩くん行っちゃうかもしれないのに



｢なにそれ…｣


涙を拭いていた手が止まる
だって今まで聞いた中で一番優しい声が
私の頭の上から聞こえてきたから


｢有海…俺の事好きなの？｣

｢う､う､うん｣


冷静に言われると照れる。
俯いた顔があげられないよ…
今､草摩くんの目見れないもん



｢もう一回言って？｣

｢ヤダよ!恥ずかしいもん｣



草摩くん…いや草摩くんの上靴を
まっすぐ見つめながら言う