恭弥に抱き抱えられてリビングに入った




「忘れようって思ったけど無理だった」




恭弥はあたしを下ろしながらそういう





「俺の名前は暁 恭弥 ほんとは梓と出会った日にデビューするはずだったんだけど辛い練習で嫌気がさして逃げてきたんだ」




「うん…」




「梓と暮らす1日1日が楽しくて でもいつまでもこのままじゃいられないと思ったから出ていった」