そんな、修斗の透き通る様な素直な眼差しに、園長先生は、優しく微笑んだ。


「あぁ、澄香ちゃんのこと?」

「澄香ちゃんっていうんだぁ」


修斗は、透かさず笑顔になった。

「澄香ちゃんは?何処にいるの?何してるの?会いたい!お話したい!ダメ?園長先生」


勢い良く幾つもの質問を続け様にする修斗に、園長先生は、微笑みを送っていた。


「まぁまぁ。ちょっと待ってて」


そう言って、
園長先生は、園の中へと入っていく。


そして、
玄関で待つ修斗へと、澄香を連れてきた。


「あ…」


自分が頼んだのに、
現れた澄香に、
一瞬固まる修斗。


しかし、

「澄香ちゃん、覚えてる?この間のお兄ちゃん。修斗お兄ちゃんよ」

という園長先生の言葉に、修斗は、しっかりとお兄ちゃんらしく澄香に声をかけた。