翌日 日曜日


修斗に誘われて、
澄香は遊びに出かけた。

修斗と仂哉と澄香
三人で
レンタルshopに立ち寄る。

それぞれに好きなCDやDVDを見ていた。


「澄香~っ」

「え?」

聞き覚えのある声に
澄香は、声のした方を見る。


「あっ~真由~っ」

澄香に声をかけたのは、
中学で一緒だった同級生の真由だった。

「やっぱり澄香だったぁ~♪
そうじゃないかなぁ~って思って」

「久しぶりぃ~」

「久しぶりぃ~元気だったぁ?」

「うんっ
真由も元気だったぁ?」

「うんっ元気ぃ。
慶蘭高校はどう?」

「あ、…うんっ…いい学校だよ」

「あれれ?」

真由は、
澄香の顔を覗き込む。

「浮かない顔だなぁ」

「そんなことないよ」

「いいやっ、わかるよ。
だから言ったのにぃー、一緒に私立行こうって。
そりゃ~澄香は頭がいいからさ、慶蘭受かると思ったよ。
実際、受かって凄いと思ったし。

でも、何かあったでしょう」

澄香の生い立ちを知っている真由は、
澄香の心情を察する。


「何もないよ」

「もう。
すぐそう言う」

「ホントだよ。
別に何もないよ」

「澄香?」

「ホントだってばぁ」

真由は、
澄香の目を見つめて、
一呼吸した。


「まっ、
澄香がそう言うんならいいけどさ。

何か悩みとかあったら言ってよねぇ」

「ありがと」


澄香は、
真由を見つめて微笑んだ。