「俺の母親が再婚してさ、引っ越して来たんだ。
今度、遊びに来いよ。
俺の弟や妹が、騒がしくてうるさいけど。
あ、弟たち、
澄香と同じ、小学生だよ」

そう言って、
修斗は、微笑んだ


「そうなんだぁ。

修斗お兄ちゃん、
元気だった?」

「俺?
おうっ元気だったよっ」

「そっか、良かった。
修斗お兄ちゃんの、
お友達も元気?」


「仂哉?元気元気っ
相変わらず無愛想で怖がられてるけど、元気っ」

「そっか」

「おうっ」


久しぶりの再会に、
澄香は、
心が躍った。


久しぶりの再会に、
修斗は、
心が浮き浮きした。


二人は、
微笑み合った。



太陽が、夕日に変わる。


「澄香」

「ん?」

「また、ここ通れよ。
また会おうぜ」


「うんっ」


「じゃあ、またな」


「うん」


澄香は、
修斗に手を振る。



「気を付けて帰れよ~」


修斗も澄香に、
大きく手を振った。