綺麗な瞳だなぁ、と不覚にも思ってしまった。

「ア・・・・ツ・」

ういの唇が動いた。

何か言っている。

「アリカワタツタ」

僕の名前を口にしている。

「そうだよ、有川竜汰」

「アリ川竜タ」

「うんうん、有川竜汰!」

何だろう・・・。

無駄に楽しいんだが・・・・・・。

「有川・・・竜汰っ」

「あってるよ、ういちゃん」

そう僕が言っても、ういはなおも「有川竜汰」「有川竜汰」と僕の名前を連呼する。