貴方で酔わせて。-オトナの事情-



あれから散々に、仕事とは一切関係無い質問を浴びせられた挙句。


先方の時間の都合により、導入して貰う当社のシステムの件はおざなり状態となった。



全段階で揉めていたせいで、ただでさえ時間が無いというのに―――…




「あ、伽耶ちゃん!」


「お…、お世話になっております…」


手を上げて笑った武田さんを前に、平身低頭で一礼をした私。



話も半分半尺に、次のアポがあると強引に終了させた武田さんから。


夜なら時間があると言われ、待ち合わせをする事になってしまい。


昨日の失礼を働いた一件もあり、社会人としての責任が働いたのだ・・・



「プライベートなのに堅苦しいなー。
ていうかさ、綺麗な脚見せてくれないんだ?」


「・・・仕事ですから」


「まっ、いいか!行くよ?」


セクハラ紛いな発言、すべてが軽すぎる…!


ナンパしてきたくらいだし?確かに容姿は整ってるけど、これは相当に遊んでる証拠。


重い溜め息を吐き出すと、割り切って彼の隣を歩いて行く事にした…。