貴方で酔わせて。-オトナの事情-



やっぱり何百回見ても、女性と楽しそうに会話する姿は悲しくなるけど。



お酒好きでいて、煌ちゃんのバーを好きなイチ客として考えれば。


お客さんたちはお金を払って、煌ちゃんとの時間を買いに来るのだから。


無条件でフリーの時間を与えられた私が、邪魔なんか出来る立場に無いし。



何より子供じみた不満を口にして、捨てられたくない・・・




「あれ…昨日はどうも?」


「え…、そ、そうですね」


やっぱり虚しさに包まれた、水曜のバー・タイムを終えての翌日。



私の所属するシステム構築部へやって来たのは、新規の取引先さんだけど。



空調バッチリで暑くもないオフィスで、イヤな汗がツーと流れていくようだ。