貴方で酔わせて。-オトナの事情-




“折原さん、こんばんは”


“伽耶ちゃん、いらっしゃい”


仕事に追われる毎日の私には、とても癒される空間だったと同時に。


いつでも笑顔で迎えてくれた煌ちゃんに、憧れ以上の感情を抱くのも時間は掛からなかった。




“今日は何にする?”


“いつもの…”


“カルバドスのロックね。りょーかい!”


時間さえあれば…、というより仕事をムリヤリ片して通うようになって。



仕事の疲れと睡眠不足の蓄積すら、全く気にならないほど。


社会人になって、すっかり遠ざかっていた恋心を楽しんでいたのに。


その時間を捻出しようと、ただでさえ忙しかった時期の自分へムチを打っていたせいか。



丈夫が取り柄の私の身体にも、とうとう限界が訪れてしまう・・・