ケモノ微熱38℃



休み……?


珍しい事もあるもんだ、と思いつつ鞄を開く。


ブーブーブーブー


グットタイミングかバットタイミングか分かんないけど、携帯のバイブが鳴る。


あたしバイブにした覚えないんだけど。


そう思いながら携帯を探ると、誰のか知らない黒い携帯。



「も……もしもし」

「てめぇ……!」

「緋呂!?」



携帯から聞こえてきた不機嫌な声は、紛れもなく緋呂の声だった。



「えーと……」

「このバカが!」

「え!?なんで!」