あ、ドキッとしたら色気のない声出すわけじゃないから!


寧ろそんなのあったら困るしね!?



「早く準備しろ!遅刻するだろ!」



ヌボーとベッドの上に座ったまんまのあたしを見て、制服に着替えながら緋呂が怒鳴る。


漸く状況が読めてきた。


………って、ものすごく簡単な事だけど。


あたしと緋呂は寝過ぎたみたい。


ケータイのサブディスプレイで確認すると、もう8時半をすぎていた。


完璧OUTだね!


どんなに頑張っても今からじゃ間に合わないから!