残念ながらそんな事、あたしには到底なし得まTEN!



「あと5分じゃねぇよ」



緋呂のイライラ度に比例するように、声がどんどん低くなっていく。


それでもやっぱり眠気には勝てなくて……



「襲うぞコラ」

「うぎゃ!」

「色気のねぇ声……」



だだだだだって……!!


今耳にフッて……!


息吹きかけた上に、あんな甘い声で耳元で囁くなんて……!


卑怯でしょ!?


いくら嫌いな男子だったとしても、こんな綺麗な顔+あんな甘い声だったらドキッとするから!