「アリスー、おはよ」


「ぉ……はよ」



グッドタイミングで現れたのは、隠した本人であろう麻由子。


何の恨みがあってここまでされなきゃなんないの?


…………何て言えたらいいんだけど、言えないあたしは当然のように麻由子の後ろを歩く。



「今日買い物行かない?」


「あー……」


「何、用事あるわけ?」


「ううん。いいよ」


「そう」



はぁー……。またやっちゃった。


麻由子と買い物=全てあたしの奢り。


お小遣い、無駄に使いたくはないのに……。