だけど。



「ジュース、いる?」



コイツはスルーするらしい。


全く気にも止めないらしい。



「うん」



………普通に返事するあたしもおかしいけどね!


余裕があるのは、今の状況に大分慣れてきたって事かもしれない。



「はい、ミルクティー」


「ありがとー」



温かいミルクティーのペットボトルを受け取って、促されるまま赤い長ソファに座った。


バイクの彼はあたしの真ん前にある、同じ色のソファに座った。