恋人は主治医





「うーん朝」


カーテンの隙間から光がさしている



「おはよう 心優

よく寝れたか? 」



起きたら優くんが居る幸せ




「うんよく寝れた

体もいつもより軽いし 」




「熱下がったってことかな

とりあえず体温計ろうか」



体温計をうけとって脇に挟んだ



「絶対下がってるよ」




「まぁ下がってたとしても薬で下がってるのかもしれないから暫くは様子みるけどな 」




「分かってますよーだ 」




「いつもの事だもんな
でも一般病棟にはうつれるよ 」




「本当?やったぁー」




「平熱まで下がってたらだからな 」




ピピピピッ



「ほら 見せて」




体温計を渡した



…………



何この沈黙



「もしかして下がってなかった」



「その逆だ
36.5°Cで下がってる」




「やったぁー

やっと下がった 」



「良かった

でもまた暴れたら上がるぞ 」



「そうだね暫く大人しくしてよう」



「あぁ

明日の朝に一般病棟にうつろう
今日1日はやっぱり様子をみる」




「じゃあ明日の朝の診察が終わったら中庭に連れてってくれる 」



「熱下がってすぐか

ちょっと考えさせて」