恋人は主治医




「心優まだ眠れないか

発作起きたばっかりだしな

少し話そうか」



中々目を瞑らない私を見て優くんが言ってきた





「そうだね

まだちょっと眠れないかな」




「話してたらそのうち眠くなるよ」



「眠くなってきたら言うね」




「そうだな 分かったよ 」



「うん

暫く外出してないな
早く外の空気吸いたいな」




「熱下がって安定したら
病院の中庭とかなら行けるよ」




「中庭か

でも外だからいっか 」



「退院したら行きたいとこたくさん連れてくからもう少し我慢して」



「ありがとう 」



もう眠くなってきた
まだ全然話してないのに



「眠くなってきたか」



「うん… 」



「じゃあお休み 」



「お休み 」



私が目を瞑ると優くんがお腹の辺りを布団の

上から一定のリズムで叩いてくれて


安心していつの間にか寝ちゃってた