恋人は主治医




「嘘つくなよ」



「本当だよ」



どうして信じてくれないの

私嘘なんてついてないのに



「聴診器当てた時、雑音きこえてたし呼吸苦しそうだったんだけど 」



「少しの事はいつも気にしないから」




「少しの事じゃないだろ

雑音まできこえてるんだぞ苦しくないわけないだろ 」



「本当に大丈夫なんだって自分の体ぐらい自

分で分かるよ 」


ただただ叫んだ


信じてくれないのが悔しくて



「ハァ ハァ …

何で信じてくれないの? ゲホッ ゴホ ゲホ ッ 」



体力がないのに叫びまくったから咳がでてきた



「落ち着けよ 」



声と一緒に急に体が引き寄せられた感じがした


目を開けると白衣が見える



私抱き締められてる




「優くん?ゲホッ ゴホ ゲホ 」


「もう暴れないって前言ったよな」



「優くんのせいじゃん ゲホッゴホゴホ ハァー ハァ 」


「あー
もうしゃべるな

別れたくない気持ちは分かった

俺も悪かったから
もう自分から離さないよ

でも苦しい時とか少しでもおかしいと思った時は必ず言う事

守れるか?」



優くんの胸の中で頷いた