恋人は主治医





ってか体がまだ、どんどん熱くなるよ


頭もぼーっとしてきた



さっきより息苦しいし

早く戻ってきて



自力で意識を失わないように頑張った



廊下から走る音がきこえる


優くんかな



だんだん足音かこっちに近付いてくる





「はー久々に走ったら疲れたよ

ってかさっきより酷そうだな

酸素マスクつけるな

あと点滴追加する」


首を縦にふった

ってか優くんのほうが息上がってるし



「ごめん注射もする

すぐ下げないとまた体力落ちるから」




………。





「大丈夫だ
すぐ終わるから 」


パジャマの袖をまくられて

ゴムで二の腕を縛って消毒をし始めた



「うつから反対方向、むいてろよ」



液が入ってる感覚がする
でもそんなに痛くない



「もう良いよ


ついててやるから寝てもいいよ 」




「優くんが居ると安心して眠れる」




「人が居ないと安心して寝れないよな」



「うん」


優くんだから安心して寝れるんだけどね


他の人だったらきっと安心して寝れないよ



「お休み」



「お休み」


まだ熱あってしんどいけど眠りについた