恋人は主治医





「心優顔にやけてるよ」



顔をのぞいてきた



「にやけた顔なんてしてないよ」



「いや俺にはしているように見えたけどな」



「優くんが妄想してそう見えただけじゃない?」


「俺は妄想なんてするキャラじゃないぞ」




「してそうな顔してるけどね」



「あのなぁー

俺は医者だぞ 医者が妄想してる顔してたらまずいだろ

心優みたいな年頃の女の子が来たら
何この変態そうなおっさんとか思われてしまう」




「まぁその通りだけどね」



少なくても私は思わなかったよ


優くんはカッコいいし
おっさんなんて思わないし


でも素直になるって難しいね


今もまったく素直じゃない私


「俺そんな風に見えるのか」




「嘘だよ

でも最初は凄い怖い人だと思った

真面目に見えたし」




「まぁ仕事してる時は真面目じゃないと

ミスは絶対許されないしな」



「そうだね

でも優くんは優しい」