恋人は主治医





「熱下がるまで

しばらく筋肉注射続けるから


これ以上熱がある状態が続くと喘息だけじゃなくて心臓の方も負担かかってくるから」





「うん… 」



こんな状態で心臓発作おきたら私耐えれる自信ない




「そんな悲しい顔すんなって 」



「だって 注射痛いもん

でも心臓痛くなるのも嫌」






「 熱は慣れるのに
注射とかは慣れないんだな」




少し笑われた


何かまた子供扱いされてる気がする…


優くんたまに子供扱いしてくる


歳が8こ離れてるから仕方ないのかもしれないけど



「冗談だって

また後でくるから

もし何かあったらすぐ来るけどな 」




「もう大丈夫だよ 」




「そっか、それなら安心

そう言えば伝えるの忘れてたけど
ここでは中山さんじゃなくて古沢さんが看てくれるから

また落ち着いたら自己紹介してくれると思うけど

古沢さんも優しいから大丈夫だよ

信頼できるナースだから」





「うん 分かった

優くんが信頼できるんなら大丈夫だね

古沢さんとも仲良くなれたらいいな」




「心優なら大丈夫だよ

それじゃ俺また外来あるから行くな

また来るからな」





「うん待ってるね」



優くんに手を振ったら振り返してくれた





バタンッ


ドアが閉まって優くんが見えなくなった