恋人は主治医





息苦しさで起きた


「ゼェー ハァー ゼェー ハァー」



苦しい…




モニターにも異常がでてきたのか集中治療室の看護師が来た




そっか佳帆ちゃんじゃないんだ





「心優ちゃん、大丈夫だから


楽にして焦らないで深呼吸して


今、先生呼んだから」





古沢さんの言う通りに焦らないで深呼吸をしようとした


でも苦しくて酸素が口に入ってこない




「心優!

大丈夫か?胸の音聴かせて 」



優くん…



素早くボタンをはずされた




「…………。」



何も言わない




「古沢さん点滴と注射と吸入器用意して

あと血液も採取するから準備お願い」




「分かりました 」




「すぐ楽にしてやるから待ってろ


ゆっくり呼吸して大丈夫だから 」




私の背中をさすってくれた





「先生持ってきました」



「あぁ 点滴の追加だけお願い」




「はい 」




「 吸入するから口開けて」


苦しいけど頑張って口をあけた



「よしっ

苦しくないから息吸ってー 吐いてー

繰り返して」





頑張って言う通りにした