フラーっとして


床に倒れそうになった



「危ない

これで分かっただろ」




私の体を支えながら言った




「熱あるって自覚しろよ

熱下がんなかったら今度は直接熱を下げる注
射うつからな」




「痛いのだけはもう嫌」



「じゃあ大人しくしてろよ
俺はそろそろ仕事に戻るから

また来るからな」



居なくなったら寂しいな



「午前の外来診察終ったら来るから

寂しそうな顔すんなよ

気になって他の患者さんの診察まともにできないだろ」



照れくさそうに耳に手をそえて言った



「分かったよ 待ってるね」




「ああじゃあくれぐれも絶対安静にしてること」




「分かってるってば
そんなに言わなくても大丈夫だよ

動く気にもなれないし
ちゃんとベッドで寝てるよ」




「そうしてくれ

じゃあ またな」




「うん またね」




病室から出て行くの寂しいけど

他の患者さん待ってるもんね

我慢しないと