恋人は主治医




「今、治療しなくて苦しむのは俺じゃない
心優だよ


どうしてそこまで抵抗する必要がある」




口にしないと分かってはくれないんだね




「もう寂しい思いはしたくない


それに病院に行くぐらいなら悪化したほうがましだよ」




力を振り絞ってありったけの声で叫んだ





君に伝わってほしくて





その後、優くんは静かに寝室を出ていった





また飽きれられたかな


子供みたいだって






でも仕事用の鞄を持ってすぐ戻ってきた






「気持ちは分かったごめんな


入院中ずっと寂しい思いしてたんだよな


俺が悪かった、ごめんな



でも、診察だけはさせて」





分かってくれたのも嬉しかったけど



飽きれられたんじゃなくて


ホッとした





それから診察を受けた





「熱で呼吸がしずらいせいか雑音聴こえるな


点滴しに行くのも嫌か」





病院とゆう空間にいるのも嫌だから首を縦に振った





「そうか、でも熱も高いし肺炎にでもなったらヤバイから家で治療するのならいいか」




ここで拒否したら余計に困らせちゃうよね



だから静かに頷いた