恋人は主治医




「休むぐらいどうってことないよ


だから遠慮とか無理はするな

酷い時は酷いってちゃんと伝えろ


そうしないと無理して悪化するだけだろ
分かったか?」




悔しいけど言ってることは正しい




現に昨日よりも酷くなった




「分かった」





「3回目の約束だからな

もう破るなよ」





小さく頷いた





「体温計まだならないな


見せて」





計り終えてなかったけど


体温計を渡した





窓示を見ながら


難しい顔をする





また熱かな




せっかく下がったのに






「病院いくぞ」




低い声でいいはった




でも病院だけはどうしても行きたくない




その場から動かず俯く




「ほら何してんだよ」





中々動こうとしない
私の腕を引っ張って無理やり連れて行こうとする





今の私に抵抗する力なんてまったくない




でも必死で涙目で訴える