恋人は主治医




ジリリリリ〜 ジリリリリ〜♪




アラームの音で目が覚めた





目覚ましを止めて起き上がろうとするけど

体が重たくて起き上がれない



でも起きないと学校へ行けないから頑張って起きた




隣に優くんは居ないからリビングに居るのかな





久しぶりに制服に腕を通して準備をしてから
リビングに向かった




やっぱりリビングに居た




「起きたか?おはよう」





「おはよう」



ばれないように笑顔で言った




「昨日は寝てばっかりだったな
退院したばかりだからかな」



「病室では寝てばかりだったからかな」




「そうだな

朝はパンだけどいいか」




食欲なかったからパンで良かった




「いいけど

普通なら私が作らないといけなくない



明日からは作るね」





「別に心優はまだ高校生なんだから高校卒業してからで良いよ」




「そしたら優くん疲れない」




「慣れてるから大丈夫だよ」




「うーん


じゃあお言葉に甘えさせてもらうね」






「了解

ってかさっきから
手進んでないんだけど具合悪い」





「全然そんなことはないよ」




急いでパンを食べた




でも、また無理やり食べたから気持ち悪くてトイレへ走った



こんな事なら素直に言えば良かった




また全部吐いてしまった




トイレから出たら

顔を引き攣らせた優くんが壁にもたれかかって待っていた




「俺になんか隠してない」





「何も隠してないよ」



怖くてリビングに逃げようとしたけど


すぐに腕を掴まれ引き寄せられた




フラフラな私は抵抗もできず優くんの胸に倒れこんだ