恋人は主治医



「うー

わかった 計る」


体温計を脇に挟んだ



「咳してるから胸の音聴いていい

あと酸素マスクつけるね」



また酸素マスクか


でも苦しいから仕方ないよね


うんと頷いた



「頭少しあげて


服捲れる?」



酸素マスクをつけられた



「捲れるよ ケホッ 」



「じゃあ少しの間だけ捲ってて」



服を捲ると同時に聴診器をあてられた



「ゆっくり息吸ってー
はいてー

吸ってー はいてー」



深呼吸したらよけい咳でちゃう



「少し喘鳴きこえてるから吸入しとくか」




吸入苦しいから本当はしたくない



「喘息でたらまた苦しいだろう

そんな嫌な顔するなって」





ピピピッ♪



「見せて」


自分で見ないさきに渡した




「38.5℃か、結構たかいな

今日はしゃぎすぎたか」



また外出られなくなるのかな




「とりあえず吸入と点滴するぞ」




「点滴は聞いてないよ」




「熱あるんだから仕方ないだろう」




「わかった」



仕方なく返事をした



「じゃあ準備してくるから大人しく待ってろよ」





「うん」





必要なものをとりに病室を出ていった