恋人は主治医





「もうそろそろ病室に戻るぞ 」



「もう?」



「これでも2時間はここに居たんだけど」



「2時間も居たんだ


なんか楽しい時は時間流れるの早いね 」



「そうかもな


嫌な事になると遅く感じるしな 」




「うん 」



「売店であったかい飲み物買ってからかえるか 」




「ココア飲みたいな 」




「今日だけ特別な

容態安定してるから飲ませてあげるよ 」



「やったぁー

そう言えば白衣ありがとう

あったかかったよ」


優くんの背中に羽織らせようと思ったけど


身長が高過ぎて届かない



「ほら しゃがむから羽織らせてくれるか 」



「もちろん 」



わざわざしゃがんでくれた


優しすぎだし


今度こそ白衣を羽織らせる事ができた



「ありがとな


さてと売店に行きますか」




「うん 」