恋人は主治医




「ほら、さっさと終わらすよ


服まくって 」



へその上ぐらいまであげた



「あのなぁー

いくら服まくるだけといってもちゃんと胸下ぐらいにあげてくれないとできないんだけど」



えー胸下まで

まだ胸隠れるだけましだけど


思いきって胸の下ぎりぎりまであげた




「早くしてね 」



「良い音してたら早く終わるよ


ゆっくり呼吸して」



ちゃんと良い音してるかな



「もう服おろして良いよ」



「良い音してた?」



「うん だいぶ良い音してたよ 」




ピピピピッ♪



「良いタイミングで鳴ったな見せて」



優くんに体温計を渡した



「36°3 平熱だな


約束通り一般病棟にうつるか 」




「やったー」





一般病棟に戻れる




「戻れるからってはしゃぐなよ


また高熱だしたら集中治療室に戻ってくることになるぞ 」




「それは絶対やだ」



「じゃあ大人しくしてないとな


このままいけばもうすぐ退院できるんだしさ 」



「退院できるの 」



「ああ


今週に必要な検査終わらして

なんも異常なかったら退院できるよ」