同時に、自身の中の何かがプツンと切れた日でもあったな…。



フラフラと力なく立ち上がって、宴会場を退出した斉藤さん。


その虚ろ気な瞳を狙いすましたように、男の眼で彼女を見つめる大平。




「…大平、部長が呼んでるぞ」


そして大平が立ち上がろうとした瞬間、自然にそう発していた俺。



「…マジっすか?」


「これも仕事の一環だろう?早く行って来い」


「・・・はい」


ハンターのなりを潜めた背中をバンッと叩いて、ムリヤリ部長の方へ向かうように促すと。


しぶしぶ、出来上がっている部長の元へ向かった大平。