ソレなりに女を知っていながら…、何故だろう。



純粋でいて幼い彼女が、物珍しかったのか…?




「もう、斉藤さん…!」


「は、はい…、申し訳ありません…」


一通りの新人研修も終え、ようやく会社の一員として仕事に携わるようになった頃。



新人たちといえば、仕事を覚えて今度は数字と向き合うようになるのだが・・・



「新人だからって許されると思ってるでしょ!?」


いつも飛び交う怒号は、決まって年増のお局OLから聞こえてくる。



「す、すみません…」

そして耐える子もまた、ドジが定着した斉藤さんからだ。