「――今からもう1回
チャーターして、どこかの
別荘にでも運ばせるか」





長いキスの後、すっかり
力の抜けたあたしを抱き
抱えて、本気とも冗談とも
つかない声で恭夜は言った。





「え? 今、から……!?」





「あぁ。

空からなら、どこだって
あっという間だしな」





ニヤリと笑う強気な
笑顔は、どこまでも
イジワルで、魅力的で――。




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